第37期竜王戦第2局は、10月19日から20日にかけて福井県あわら市の「あわら温泉 美松」で行われています。
竜王戦が福井県で行われるのは初めてになります。
初戦を制した藤井竜王に対し、本局は佐々木勇気八段の先手で1日目が始まりました。
鉄道愛あふれるスピーチ
本対局の前、10月16日には「鉄道の日」を記念した祝賀会が開かれ、
第23回「日本鉄道賞」の表彰式が行われました。
藤井竜王は選考委員を務め、授賞式では
約3分間にわたる鉄道愛あふれる熱のこもったスピーチを披露しました。
特に、地方における鉄道のポテンシャルを最大限に引き出すことへの期待を語っています。
藤井竜王は本局のために福井県まで特急「しらさぎ」を利用し、
一方、佐々木勇気八段は今年3月に開業した北陸新幹線で福井県入りしました。
戦型は意表の「矢倉」を目指す?
佐々木勇気八段の初手は「7六歩」、そして3手目には驚きの「6八銀」と指し、
戦型は意表を突く「矢倉」となりました。
佐々木八段の先手番での直近10局の戦型内訳は、
角換わり5局、相掛かり2局、矢倉1局、雁木1局、対抗形1局です。
矢倉を採用するのは今年1月以来であり、
この対局に向けて十分に準備してきたことがうかがえます。
手が進むにつれ、戦型は見慣れた矢倉から大きく外れ、
佐々木勇気八段の玉は右へと移動しました。
最近の角換わりでは後手番が右玉を採用することが多く、これは近年の流行の一つです。
さらに、佐々木八段は1筋の歩を突き越しており、
玉の逃げ道が広く確保されているように見えます。
午前のおやつ
藤井聡太竜王のおやつ | 佐々木勇気八段のおやつ |
黄金の梅とあわら産そばの実マカロン、ごくごく飲めるアップルスムージー | あわらとみつ金時チーズケーキ、あま~いパイナップル大福・いちご大福、完熟越のルビートマトジュース、ブルーベリーミルキー |
梅の酸味とそばの実の香ばしさが絶妙に調和した上品な一品。サクッとした食感が心地よく、食後の余韻も楽しめそうです。 「かおる」も食べたい | 第1局に続くダブルの注文で、バラエティ豊かなスイーツを存分に堪能した様子です。 「かおる」も食べたい |
ランチ
藤井聡太竜王のランチ | 佐々木勇気八段のランチ |
「辛味しぼりおろし蕎麦」 | 海鮮重 |
大根が辛すぎたようで、しゃっくりが止まらなくなったようです。 辛さの度合いがどれくらいだったのでしょう。 将棋に影響が出なければいいですが。 「かおる」も食べたい | まさかの1食でした! 大食漢の佐々木勇気八段だから、 「これだけ?」って感じです(笑)。 「かおる」も食べたい |
午後のおやつ
藤井聡太竜王のおやつ | 佐々木勇気八段のおやつ |
あわら産とみつ金時を使用した「抹茶わっパフェ」、あわら蓮花紅茶。 | あわらとみつ金時チーズケーキ、あま~いパイナップル大福・いちご大福、完熟越のルビートマトジュース、あわら蓮花紅茶 |
藤井竜王の「かわいい攻め」にふさわしい、上品で王道なスイーツと紅茶の組み合わせでした。 「かおる」も食べたい | おやつはダブル注文でした! 飲み物だけ、午前と違いますね。 「かおる」も食べたい |
第2局も佐々木勇気八段が封じる
封じ手も勇気流
第1局では、ランチやおやつのダブル注文でも注目を集めた佐々木勇気八段が、
封じ手でも「勇気流」を見せてくれました。
通常、封じ手の際は封筒の対角線上にサインをしますが、
これまでは一般的に「佐々木」と姓を記入するところ、
今回は上部に「佐々木」、下部には「勇気」とフルネームを記していました。
この封筒を受け取った藤井竜王ですが、もしかすると、今回の対局では、
彼も「藤井」「聡太」とフルネームでサインをしてくれるかもしれませんね。
封じ手予想
18時8分、佐々木勇気八段が61手目を封じました。
角の頭の歩を除去したいところですが、金で取ると危険があるため、
角を逃がして藤井竜王の6五の桂馬を取りに行く手が有力視されています。
ただ、角を逃がすには「9七角」か「7九角」の二つの選択肢があります。
どちらに逃げるのでしょうか?
一方で、藤井竜王なら、角を見捨てて攻める手を封じる可能性も考えられますが、
普通は角を逃がすのが有力だとされています。
もし角を逃がさずに攻める手を封じて、その選択が悪手となれば、
今夜は眠れないことになるでしょうから。
素直に角を逃がす手を予想します。