第50期棋王戦第1局が2月2日、高知県高知市「文化プラザかるぽーと」にて行われ、

先手の藤井聡太棋王(22)が増田康弘八段(27)に19時18分、127手で勝利し、1勝0敗としました。

次戦は2月22日(土)に石川県金沢市「北國新聞会館」で開催されます。

第50期棋王戦第1局

東の天才 増田康弘八段

「東の増田、西の藤井」と称される二人の将棋の天才が、2017年にABEMAで放送された対局で注目を集めました。

これまでの7回の対局で藤井棋王が6勝1敗と優勢に立っています。

5歳年上の増田八段は当時、藤井四段に敗れた際、「年下に負けたのは初めてです」と語り、

藤井先生について「自分とは違う」と評価していました。

あれから8年、ついにタイトル戦の舞台で再び対峙することとなりました。

増田八段は、AI研究が全盛を極める現代において、序盤ではAIの助けを借りて上手く指せるものの、

中終盤でのミスが増えると自己分析しており、他の棋士と異なるアプローチを取っています。

午前のおやつ

藤井聡太棋王のおやつ増田康弘八段のおやつ
塩けんぴと土佐の緑茶ゴールド棋王戦祝餅と土佐の緑茶ゴールド、ごっくん馬路村
塩けんぴは甘さと塩気のバランスが取れており、さくさくとした食感が楽しめそうです。
「かおる」も食べたい
棋王戦祝餅はもちもちとした食感が特徴で、甘さが控えめながらも満足感があります。
ごっくん馬路村は、増田八段にとって、思考を刺激し、
対局に向けて心を整えるのにぴったりのチョイスと言えるでしょう。
「かおる」も食べたい

ランチ

藤井聡太棋王のランチ増田康弘八段のランチ
ビーフカレーと山北みかんジュース土佐あかうしローストビーフ重、
リープル
(高知県民のソウルドリンクといわれる乳酸菌飲料)
ビーフカレーは、ほろほろと柔らかいビーフがたっぷりと入っており、
スパイスの効いた濃厚な味わいが特徴です。
それに加えて山北みかんジュースは、爽やかな甘みと程よい酸味があり、
カレーのスパイスと非常に良く合いそうです。
「かおる」も食べたい
土佐あかうしローストビーフ重は、柔らかくジューシーなローストビーフが
ご飯の上にたっぷりと盛られ、その美味しさが際立っています。
エネルギッシュで満足感があり、
午後の将棋に向けて、マッスル増田八段にぴったりでしょう。
「かおる」も食べたい

角換わりから桂損へ

先手番の藤井棋王は得意の「角換わり」を目指して展開しました。

一方、後手の増田八段は、前夜祭で3局連続して角換わりで敗退していたため、

この対局での雪辱を誓い、準備した手を用いることを示唆していました。

実際、55手目まで増田八段が消費した時間はわずか5分でした。

この結果、午前中の対局は藤井棋王のみが多くの時間を消費する展開となりました。

午後の局面では、藤井棋王が桂馬を損したものの、歩を多く持って戦う形に移行し、形勢は互角のままです。

藤井棋王が桂損

午後のおやつ

藤井聡太棋王のおやつ増田康弘八段のおやつ
窯出しチーズケーキ、ごっくん馬路村「ぼくらはみんないきている」土佐文旦クリームチーズタルト、
土佐山ジンジャーエール辛口
ほっと一息つくのにピッタリなおやつですね。
「かおる」も食べたい
まんじゅうは、やなせたかし氏をオマージュしており、甘さ控えめのあんが心地よい風味を提供します。
一方、土佐文旦クリームチーズタルトは、文旦の爽やかな酸味とクリームチーズの滑らかな甘みが絶妙にマッチしています。
「かおる」も食べたい

終盤、ついに逆転

本局では、午前中に指された▲5八金が緩手となり、以降の展開が非常に苦しくなりました。

対局直後のインタビューでも、反省の言葉が多く聞かれたことが印象的です。

残り時間が30分を切った75手目には、▲3九飛車と迅速に指されたこの手が対局の流れを変えるきっかけとなりました。

増田八段がこの手への対応を誤り、逆転された後は、藤井棋王が持ち前の終盤力を発揮し、増田八段を投了に追い込みました。

A級での順位戦を戦い、名人挑戦の可能性も残る増田八段ですが、本局では調子の良さが感じられました。

下図は逆転のきっかけとなった75手目の局面です。

逆転のきっかけとなった3九飛車