第74期王将戦第3局は、2月5日から6日にかけて東京都立川市の「オーベルジュ ときと」で行われています。

2勝0敗で迎えた第3局。後手番の藤井王将が3連勝を決め4連覇に王手をかけることが出来るか、注目です。

2023年4月に開業した「オーベルジュ ときと」は、食事を楽しむ「食房」、

お茶を堪能できる「茶房」、

そして全4室の温泉露天風呂付き客室「宿房」で構成されています。

第74期王将戦第3局1日目

永瀬九段が角換わりを選択

本局は先手番の永瀬九段がオーソドックスな角換わりを選択し、

珍しく後手番の藤井王将に戦法の主導権を委ねる形となりました。

これまで永瀬九段が主導する展開が多かったのですが、今回は角換わりに自信があるのでしょう。

そのため、近年では珍しく、永瀬九段のほうが時間を使う展開となっています。

藤井王将の研究に対し、永瀬九段がどのように対応するのか、今後の展開が注目されます。

下図は54手目、藤井王将が△8六歩と指した局面です。ここで永瀬九段の研究が外れたようで、今後の指し手に注目が集まります。

永瀬九段 研究外れる△8六歩

午前のおやつ

藤井聡太王将のおやつ永瀬拓矢九段のおやつ
どら焼き 珈琲小豆餡」、「金の抹茶アイスラテ四つ星苺のシャルロット 練乳エスプーマとトンカ豆ソース」、
金の抹茶」、「ジャスミンコンブチャ」、「無農薬国産ベルガモットオレンジソーダ
ふんわりとした生地の優しい甘みと、ほろ苦い珈琲風味の小豆餡が絶妙に調和。
上品な甘さの中に香ばしい余韻が広がり、深みのある味わいを楽しめる逸品。
「かおる」も食べたい
芳醇な苺の甘みとふんわりとしたシャルロット生地のバランスが絶妙。
練乳エスプーマの濃厚なコクと、トンカ豆のほのかなバニラの香りが上品な余韻を残してくれそう。
「かおる」も食べたい

ランチ

藤井聡太王将のランチ永瀬拓矢九段のランチ
「手打ちそば(鉄火丼、香の物)」、「煎茶」「うな丼(う巻き、お吸い物、香の物)」、「ハーブティー」
手打ちそばはコシがあり、喉越しも抜群。
鉄火丼の寿司飯にはバルサミコ酢が使われており、
まろやかな酸味と甘みがマグロの旨みを引き立てます。
さっぱりとした煎茶とともに、集中力を高めるのに最適な組み合わせでしょう。
「かおる」も食べたい
香ばしく焼かれた鰻はふっくらと柔らかく、タレの甘辛さがご飯と絶妙に絡みます。
う巻きは出汁の風味が効き、ふんわりとした食感が心地よいでしょう。
「かおる」も食べたい

午後に入り、藤井王将が考慮する展開へ

61手目、藤井王将が△6一角と打ったのに対し、

AIは▲4七銀または▲6七銀として5八の金に紐を付ける展開を予想していました。

しかし、永瀬九段は別の構想を選択しました。

60手目△6一角打ちに悩む永瀬九段

永瀬九段の次の一手は、AIが推奨する銀を動かす手ではなく、

▲8二歩と飛車をたたく手でした。

66手目、藤井王将が7六に馬を作ったことで、ついにその手が止まりました。

この時点で時間をたっぷり残している藤井王将は、さらに先の展開まで深く読み進めていることが予想されます。

66手目、ついに藤井王将の手が止まる

午後のおやつ

藤井聡太王将のおやつ永瀬拓矢九段のおやつ
「四つ星苺のシャルロット 練乳エスプーマとトンカ豆ソース」、
「ベルガモット和紅茶」
「四つ星苺のシャルロット 練乳エスプーマとトンカ豆ソース」、
「金の抹茶」、「金の抹茶アイスラテ」、「ホットブレンドハーブティー」
永瀬九段と同じものを注文し、仲良く揃いました。
紅茶との組み合わせも相性が良さそうです。
「かおる」も食べたい
飲み物を少し変更してきました。
「金の抹茶アイスラテ」は午前中に藤井王将が注文していましたが、
大変美味しそうです。
「かおる」も食べたい

藤井王将が封じる

18時4分、藤井王将が78手目の封じ手を決断しました。

残り時間は藤井王将が4時間17分、永瀬九段が4時間24分と、ほぼ互角。

形勢も大きな差はなく拮抗しています。

藤井王将は後手番ということを考えると、ここまで順調に進められたと感じているかもしれません。

封じ手の予想は△7二玉です。

現在、藤井王将の「玉のこびん」(玉の斜め上のスペース)が空いており、この状態を改善することで、馬の働きがより良くなると考えられます。

藤井王将が封じる