第10期叡王戦本戦トーナメント準決勝が2月25日に関西将棋会館で行われ、
後手の藤井聡太竜王・名人(22)は、糸谷哲郎八段(36)に16時50分、100手で投了。
今季の叡王戦挑戦は実現しませんでした。

戦型は横歩取り
両者の対戦では2度目となる横歩取りに進みました。
藤井竜王・名人は、先手番の際に横歩取りを指す傾向があります。
2024年度では今回が4局目で、過去3局の成績は以下の通りです。

※ALSOK杯第74期王将戦第2局2日目の詳細記事こちらから👇
※第82期名人戦七番勝負第1局の詳細記事こちらから👇
本局では、藤井竜王・名人が積極的な一手を繰り出しました。
15手目▲6八玉と指し、早くも前例を外れます。
さらに、17手目▲3六歩と踏み込むと、糸谷八段の手がピタリと止まりました。
横歩取りという戦型は後手の糸谷八段が誘導したものですが、早くも糸谷八段の研究範囲を外れたことを意味しています。
飛車取りに△4四角と打ったところで、昼食休憩に入りました。
ランチ
藤井聡太竜王名人のランチ | 糸谷哲郎八段のランチ |
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透き通った鶏と魚介のスープが特徴の『金の塩ラーメン』。 スープには角切りの玉ねぎが加わり、さっぱりとした味わいを引き立てています。 麺はストレートの細麺で、スープとの相性が良好です。 藤井竜王名人の好物ですね。 藤井竜王名人が高槻の関西将棋会館で注文するのは今回が初めてです。 「かおる」も食べたい | 具だくさんのお弁当のようです。 食通の糸谷八段らしいチョイスですね。 「かおる」も食べたい |
両者、技の掛け合い
30手目、糸谷八段は△8四飛と受けました。
先手はタダで▲2四の銀を取れますが、後手が△7七角成と王手をかけると、王手への対応が必要となり、
結果として▲2四の飛車がタダで取られてしまいます。

それに対し、藤井竜王名人も負けていません。
31手目、タダのところに角を打ちます。
角は取られてしまいますが、8四の飛車を手に入れる狙いです。

終盤 逆転を許す
先手陣の弱点に桂馬を打つ糸谷八段。
その対応がまずかったのでしょうか。
形勢が徐々に悪化する中、糸谷八段は時間を使わずに次々と力強く指してきます。
かなり自信を持っている様子です。
一方、受けてばかりもいられない藤井竜王・名人は、攻めの一手として▲5六桂を打ちました。
この一手は飛車取りと4四桂の両狙い。
果たして、この攻めが糸谷八段に通じるでしょうか。

今日の糸谷八段は終始冷静でした。
藤井竜王・名人の終盤力をもってしても逆転は叶わず、100手で投了。今季の叡王戦挑戦は実現しませんでした。
しかし、ベスト4まで勝ち進んだことで来季もシード権を獲得。来年のさらなる挑戦に期待したいところです。