注目の第83期名人戦第2局が、4月29日から30日にかけて、東京都大田区に位置する「羽田空港第1ターミナル」にて開催されています。

普段とは異なる特別な対局場は、広々とした贅沢な空間。

対局中は見ることができませんが、休憩などで席を立つ際には、窓から見える飛行機の離着陸を眺められるという、珍しい環境で行われています。

1勝0敗でこの第2局を迎えた藤井聡太名人。

本局でも勝利し、2連勝として名人戦のリードを大きく広げることができるのか。その一挙手一投足から目が離せません。

名人戦第2局1日目

永瀬九段、意表の△3四歩!

永瀬拓矢九段の2手目は、角道を開ける△3四歩。

この一手で、早くも通常の角換わりの可能性は消えました。

永瀬九段の得意戦法である「横歩取り」も視野に入りましたが、8手目に放たれたのは△3三角。

永瀬九段8手目△3三角

この局面は、過去にわずか13局しか現れていない前例の少ない形。

これは、永瀬九段が用意してきた秘策と見て間違いないでしょう。

この手に対し、先手の藤井聡太名人は3分間の考慮で角交換を選択。

ここからしばらくは、藤井名人が時間を使い、慎重に局面を見極める展開が予想されます。

永瀬九段の秘策に対し、藤井名人がどのような対応を見せてくれるでしょうか。

1日目午前のおやつ

藤井聡太名人のおやつ永瀬拓矢九段のおやつ
抹茶葛餅(くずもち)×抹茶アイス
季節のフルーツ添え」と緑茶。
スムージー2種(オオサカミックス、バナナジュース)
抹茶のほろ苦さと葛餅の優しい甘さが絶妙に調和。
冷たい抹茶アイスと瑞々しい季節のフルーツが、爽やかなアクセントを添える上品な一品。
対局中の名人を癒す、涼やかで滋味深い味わいです。
「かおる」も食べたい
フルーツの風味が口いっぱいに広がる「オオサカミックス」と、
濃厚な甘さと優しい口当たりで、ほっと一息つける「バナナジュース」を注文されました。
2種類のスムージーで、リフレッシュされたことでしょう。

1日目ランチ

藤井聡太名人のランチ永瀬拓矢九段のランチ
黒毛和牛ひつまぶし御膳 冷小そば
ウーロン茶
握り寿司(ずし)盛り合わせ+おこのみ3貫
温小うどん
アイスウーロン茶、フルーツ盛り合わせ
上質な黒毛和牛の旨みが凝縮された贅沢な一品。
やわらかく香ばしい牛肉をご飯とともに味わい、
さらに薬味や出汁を加えることで、味の変化も楽しめそうです。
「かおる」も食べたい
新鮮なネタが光る贅沢なラインナップ。
それぞれの素材の旨みをじっくりと味わいながら、
好みの3貫でさらに満足感がアップしそうです。
「かおる」も食べたい

昼食休憩明け、永瀬九段は△9二香!藤井名人の▲4五歩に呼応

午後の対局が再開。永瀬九段が放った一手は、意外にも△9二香でした。

直前、藤井名人が▲4五歩と突いたことで、4六の地点に角を据える狙いが見える局面。

それに対し、永瀬九段は角の利き筋に入る9一の飛車は問題なしと判断したようです。

後手としては、△9二香と上がった駒を活用し、さらに7三の桂馬も繰り出して、端から打開を図る作戦でしょうか。

永瀬九段の攻めに対し、藤井名人がどのような構想を描いているのか、今後の展開が注目されます。

永瀬九段の46手目△9二香

1日目午後のおやつ

藤井聡太名人のおやつ永瀬拓矢九段のおやつ
マンゴープリン(彩鳳)
スムージー・オオサカミックス(羽田産直館)
ラウンジオリジナルコーヒー、
鹿児島産河内晩柑(ばんかん)ソーダ(和蔵場)
濃厚でとろけるような舌触りのマンゴープリンは、
芳醇な甘さと爽やかな酸味が絶妙なバランス。
彩りも美しく、見た目からも優雅な味わいが伝わります。
「かおる」も食べたい
香り豊かなラウンジオリジナルコーヒーと、
爽やかな酸味とほのかな甘みが魅力の鹿児島産河内晩柑ソーダ。
コーヒーの深いコクが思考を落ち着かせ、
柑橘のソーダは気分をリフレッシュしてくれるでしょう。

緊迫の一局、膠着状態続く

午後のおやつ以降、盤上は息詰まるような難解な局面が続いています。

先手番の藤井聡太名人は、その鋭い攻め筋で局面を打開したいところでしょうが、挑戦者・永瀬拓矢九段の築き上げた強固な守備陣を前に、なかなか攻め手を見出せない様子です。

一時は千日手の可能性も囁かれましたが、両者ともそれを避けるように、微細な手を進めていきます。

互いに一寸の隙も見せない、研ぎ澄まされた指し回しが続きます。

そして迎えた61手目、藤井名人が放った▲6七銀。

この一手に対し、永瀬九段は深く考え込む様子を見せました。

上を仰ぎ、顎に手を当てるその姿からは、盤面の複雑さと、次の一手への苦慮が窺えます。

結局、この局面で封じ手となりました。

残り時間には大きな差があるものの、形勢は完全に互角。

明日、二日目を迎えるこの一局は、千日手となるのか、それともどちらかがこの膠着状態を打破するのか。

将棋ファンの注目は、明日の一手に注がれます。

62手目を永瀬九段が封じる