第38期竜王戦第2局が10月16日・17日に福井県あわら市あわら温泉 美松」で行われました。

後手の藤井聡太竜王(23)佐々木勇気八段(31)を14時13分、68手で下し、

シリーズ成績を2勝0敗としました。

次戦、第3局は10月31日(金)から11月1日(土)にかけて、

京都市右京区「総本山仁和寺」で開催されます。

第38期竜王戦第2局2日目

封じ手は攻めの△3八と

「困ったら攻める」。

これこそ、藤井竜王の真骨頂でしょう。

封じ手直前の表情は、決して自信満々で指した一手ではないことを物語っています。

しかし、その苦しい状況でさえも守りに入らず、あえて「攻め」を選択するのが彼の強さ。

相手にとっては、この上なく厳しく、重くのしかかる一手となったに違いありません。

本日は朝一番で一段と激しい攻防が繰り広げられています。

封じ手は3八と

午前のおやつ

藤井聡太竜王の午前のおやつ佐々木勇気八段の午前のおやつ
あわら贅沢!本格ティラミス
完熟シャインマスカットジュース『ゴールデンシャイン』
権三くんのなめらかプリンといちご大福
ブルーベリージュース
越前豆入り茶
濃厚なマスカルポーネの風味と
コーヒーの苦みが絶妙に調和したティラミスは、
思考の合間に深い安らぎを与えたことでしょう。
「かおる」も食べたい
佐々木勇気八段は
権三くんのなめらかプリンといちご大福」を
3連投しています
永瀬九段みたい。
「かおる」も食べたい

ランチ

藤井聡太竜王のランチ佐々木勇気八段のランチ
トマトつけ麺とチャーシュー丼のセット
八穀宝茶
トマトつけ麺とチャーシュー丼のセット
マニューバータコス
越前豆入り茶
酸味と旨味が効いたイタリアンテイストのつけ汁が、麺によく絡む爽やかな一品。
その合間にいただくチャーシュー丼は、香ばしいタレと柔らかなチャーシューで
ボリュームを補い、満足感を高めくれます
「かおる」も食べたい
佐々木八段が選んだマニューバータコスは、
福井県あわら産のブランドトマト「越のルビー」が主役。
この小ぶりで糖度の高いトマトの濃厚な甘みと適度な酸味が、
スパイシーなタコミートやフレッシュな具材と絶妙に調和し、
奥深い味わいを生み出してくれます。
「かおる」も食べたい

終局へ:藤井竜王、決定的な「△4六角」

勝負を決めたのは、60手目、藤井竜王が放った△4六角の強手でした。

この角打ちが、佐々木八段の玉に致命的なプレッシャーを与えます。

次に控えるのは、△6八角成に続く▲同玉、そこから△5七銀、そして△7九角の連続技。

一気に寄り筋に入る、極めて厳しい詰めろとなりました。

佐々木八段はなんとか▲6一龍と王手をかけて打開を図りますが、藤井玉は落ち着いて4五まで脱出。

「中段玉、寄せにくし」の格言通り、玉は不安定ながらも粘り強い形です。

残る持ち駒だけでは、この中段の玉を仕留めるのは難しいと佐々木八段は判断し、無念の投了となりました。

詰めろ △4六角打ち

総括:藤井竜王の圧倒的な強さ

佐々木勇気八段にとっては、初日の午前中からすでに大きな誤算があったと見られ、流れを掴むことができませんでした。

本局も、前局に続き、佐々木八段に本来の力を発揮させる隙を与えない、藤井聡太竜王の圧倒的な支配力を見せつける一局となりました。

藤井竜王の隙のない指し回しが光る、圧巻の勝利です。