第37期竜王戦第6局が12月11日から12日にかけて鹿児島県指宿市の「指宿白水館」で行われました。
後手の藤井聡太竜王(22)が佐々木勇気八段(30)に106手で勝利し、15時21分に4勝2敗で竜王位を防衛、見事4連覇を達成しました。
これにより、藤井竜王は永世竜王の資格獲得に王手をかけました。
永世竜王の資格は「連続5期」または「通算7期」の竜王位獲得で得られます。
現在、この資格を保持しているのは渡辺明九段と羽生善治九段の2名のみです。
藤井竜王のさらなる活躍に注目が集まります。
紙一重の受け
1日目の封じ手直前から終局まで、藤井竜王のAI形勢は常に50%を超えていました。
この数値だけを見ると、後半は圧勝に見えます。
しかし、実際の盤面では佐々木勇気八段の厳しい攻めが続き、緊迫した展開となりました。
特に2日目、藤井竜王の攻めの手はわずか2手にとどまり、その堅実な対応が光りました。
87手目▲2三銀
藤井竜王の玉の守りは金1枚のみ。
左からは7二成香、右からは3三銀と挟み撃ちにされ、一見すると絶望的な局面に見えました。
先手の持ち駒には「飛車」があり、次に▲6二成香と寄られると詰めろがかかっています。
この局面でのAI形勢は、後手の藤井竜王が68%と示していましたが、「本当にそうなのか?」と思わず疑ってしまう展開でした。
95手目▲5二成香
佐々木勇気八段の持ち駒は桂馬1枚のみですが、
5一竜と5二成香が玉の間近に迫り、一手のミスで詰まされてもおかしくない状況に見えます。
ここでの正解手は、△3一銀のたった一手。
果たして指せるのかと不安がよぎる場面でした。
Abemaの解説を務める中村大地八段も、この手で本当に耐えているのか半信半疑の様子。
しかし、藤井竜王はわずか4分で正解手を指します。
中村八段は「藤井竜王はすべてを読み切っている」と驚きをもって語っていました。
97手目▲3五桂
97手目▲3五桂に対し、藤井竜王は△3三金と寄りました。
この局面では、先手がかなり追い上げているように見えます。
しかし、藤井竜王は終局後のインタビューで「しのげているかどうか際どい」と語り、ギリギリの攻防が続いていたことを明かしました。
この発言からは、わずか1手差で勝ち切れるという確信があったことがうかがえます。
藤井竜王らしく、それを言葉に出すことはありませんでしたが、その冷静な判断が光る局面でした。
投了図
藤井竜王は、106手目に攻防の角を1六に打ちました。
これに対し、佐々木勇気八段は30分の長考の末、自らに勝ち目がないことを確認し、投了を決断しました。
この局面は一見するとまだ指す手がありそうに見え、アマチュア同士の対局であれば、どちらが勝ってもおかしくない図面です。
しかし、佐々木八段は藤井竜王の圧倒的な終盤力を深く理解しているからこそ、この時点で勝負を終わらせたのでしょう。
2日目午前のおやつ
藤井聡太竜王のおやつ | 佐々木勇気八段のおやつ |
「濃厚パンプキンプリン」「知覧紅茶(アイス)」 | 「フルーツ盛り」「アップルジュース」「知覧茶(ホット)」 |
南九州市のブランド茶ならではの芳醇な香りと、 すっきりとした後味が特徴の「知覧紅茶(アイス)」は、 プリンとの相性も抜群だと思われます。 薩摩半島の恵みを堪能できそうですね。 「かおる」も食べたい | 2日目も1人前しか注文してません! これは昨日と同じ作戦(ランチダブル注文)? 「かおる」も食べたい |
2日目ランチ
藤井聡太竜王のランチ | 佐々木勇気八段のランチ |
海鮮丼 | 【海鮮丼定食(ご飯少なめ)】小鉢、海鮮丼、赤出汁、香の物、果物 【寿司(しゃり少なめ)】ネタ:鯛、勘八、庵美鮪トロ、水鳥賊、とり貝、 海老、鰻、きびなご、かっぱ巻き |
自分で刺身を盛り付ける楽しさがあり、 新鮮なネタがたっぷり。 「かおる」も食べたい | 予想通り! 1日目と全く同じもの、同じ量ですね(笑)。 でも、これなら大満足でしょう! 「かおる」も食べたい |