第65期王位戦第5局は、8月27日から28日にかけて、兵庫県神戸市の『中の坊瑞苑』で行われ、

先手の藤井聡太王位(22)が渡辺明九段(40)に97手で勝利し、18時21分に王位5連覇を達成しました。

これにより、王位連続5期の条件を満たし、早くも2つ目の永世称号を獲得しました。

第65期王位戦第5局結果

慌てず玉を避難させる藤井王位

藤井王位は53手目、アマチュアならすぐに5五の角を取ってしまいそうなところを、

7八に玉を下げて角道を避ける手を指しました。

これは、現状では渡辺九段の角に逃げ道がないため、慌てて取る必要がないと判断したのでしょう。

さらに、7七に銀を上げて、壁銀を解消しました。

藤井王位の一手一手は冷静で、着実に形勢を整えています

強い藤井王位が戻ってきたと感じさせる一局です。

53手目藤井王位は角を取らず、玉を7八に下げる

2日目午前のおやつ

藤井聡太王位の午前のおやつ渡辺明九段の午前のおやつ
白玉冷やしぜんざい苺ショートケーキとアイスコーヒー
見た目からしてとても涼しげで、美味しそうですね。白玉がまるで雪のように真っ白で、ぜんざいの甘い香りがふわっと広がります。
「かおる」も食べたい
苺ショートケーキはどこか懐かしさを感じる王道のケーキですね。見た目も非常に華やかで、真っ赤な苺がクリームの白さに映えていて美しいです。
「かおる」も食べたい

独特の読み

63手目、次の手は「5四歩」一択だと多くの解説者が自信を持って予想していました。

しかし、藤井王位が「歩」を持った指は5四ではなく、5六に伸びます。

その手は、普通の棋士が考えない一手であり、AIも予測していませんでした。

藤井王位は先を見通す力に長けている棋士であり、時にはAI以上に深く読み込むこともあります。

この場面でも、先の展開を考えた結果、5六歩がより有利だと判断したのでしょう。

今後の展開がどうなるかは分かりませんが、楽しみに見守りたいと思います。

予想外の5六歩打

2日目勝負メシ

藤井聡太王位のランチ渡辺明九段のランチ
鱧と夏野菜の天婦羅うどん神戸牛肉うどん膳。前菜、小鉢、デザートはなし
関西といえば、鱧ですね。
体の中から元気が湧いてくるメニューです。
「かおる」も食べたい
美しい赤身と脂が絶妙な神戸牛!見るだけで食欲がそそられます。
「かおる」も食べたい

藤井王位 お得意の飛車切りか

藤井王位と言えば、飛車切りです。

多くの棋士は飛車を大切に扱います。

それは、飛車の機動力が抜群であり、相手に渡してしまうと形勢が一気に悪化することが多いからです。

しかし、藤井王位はその優れた読みでそのリスクをカバーし、

勝算があると判断すれば躊躇なく飛車を切ります

お昼前の5六歩打ちから、予想通りの展開となり、いよいよ飛車を切る場面に突入しました。

一見すると渡辺九段の守備陣は堅牢に見えますが、AIの形勢判断に開きが出てきていることから、

渡辺玉に危機が迫っているのかもしれません。

緊張しつつも、この対局の行方を見守りたいです。

藤井王位 得意の飛車切りか!

2日目午後のおやつ

藤井聡太王位の午後のおやつ渡辺明九段の午後のおやつ
パインジュース季節の果物タルトオレンジジュース
見た目はオレンジ。中の坊瑞苑と言えば、フルーツ盛り合わせ。フルーツいっぱいのタルトは美味しそう!
「かおる」も食べたい

互角に戻ってしまう

藤井王位は、誰もが『こう指すだろう』と思う手を簡単には指しません。

その象徴的な一手が、自信を持って指した『6四歩』打ちでした。

しかし、この手に対してAIは完全に否定的な評価を下しています

さらに、渡辺九段が時間を使っていることからも、この手が予想外だったことがうかがえます。

どちらが正しいのか、間違っているのか――。

ファンとしては、不安と緊張が高まる瞬間です。

予想外の6四歩打

有馬温泉名物「ラッキーサイダー」

Abemaを視聴していると、毎年紹介される『ラッキーサイダー』があります。

これは有馬温泉の名物で、中に何が入っているか分からないのだそうです。

有馬温泉に行く機会があれば、一度試してみるのも面白いかもしれません。

寄せに入る藤井王位 決めるか!

渡辺九段が8二に飛車を打った直後、藤井王位は8三に銀を打ち込み、いよいよ寄せに入りました。

ぱっと見では、大駒を抑えている藤井王位が一歩リードしているように見えますが、

まだまだ油断はできない状況です。ここで確実に決められるでしょうか。

藤井王位 寄せに入る

最後まで正確だった藤井王位

本局は2日目の午後に入り、一瞬渡辺九段にもチャンスがあったようですが、

概ね藤井王位が優勢に進め、そのままフィニッシュを決めました。

これで王位を防衛し、5期連続となったことで永世王位を獲得しました。

藤井王位は6月に永世棋聖も獲得しており、これで永世二冠となりました。

永世二冠の最年少記録は羽生善治九段の24歳9ヶ月でしたが、

藤井王位はそれを2年以上更新する新記録を樹立しました。