第66期伊藤園お~いお茶杯王位戦第4局は、8月19日から20日にかけて福岡県宗像市の「宗像ユリックス」で行われています。

3勝0敗で迎えた第4局。先手番の藤井王将が4連勝で防衛できれば、

タイトル獲得数で渡辺明九段と並ぶ歴代4位の31期となります。

タイトル獲得数

1日目午前のおやつ

藤井聡太王位のおやつ永瀬拓矢九段のおやつ
テンちゃんの大島産甘夏ゼリーと宗像産きな粉と甘夏のラングドシャ
と「宗像塩サイダー」
白いバウムクーヘンキャレブランシュ
と「ホットコーヒー」
甘酸っぱい甘夏ゼリーときな粉の香ばしさ、
そしてサクサクしたラングドシャが絶妙に調和した一品です。
爽やかな風味と異なる食感が楽しめ、対局中のリフレッシュにぴったりでしょう。
「かおる」も食べたい
しっとりとした口当たりで、濃厚ながらも上品な甘さが特徴です。
白い見た目が美しく、一口食べると幸せな気分に包まれます。
「かおる」も食べたい

53手目△3三銀で前例から外れる

本局は、お互いに得意とする角換わりの戦型となりました。

序盤は51手目まで、両者とも自らの研究通りに進め、藤井王位は12分、永瀬九段は16分しか時間を使いませんでした。

52手目、永瀬九段が指した△3三銀が、新手でした。

どうやら、永瀬九段がこの日のために用意していた、とっておきの研究手だったようです。

ここでようやく両者の手が止まりました。

手番の藤井王位は、午前のおやつの時間に合わせて自室に戻り、じっくりと長考します。

珍しく30分ほど離席し、戻ってからも考え込んでいましたが、

11時半頃、対局場の音声トラブルにより、予定より早く昼食休憩へ。対局は13時半から再開されました。

52手目 永瀬九段の新手

1日目ランチ

藤井聡太王位のランチ永瀬拓矢九段のランチ
むなかた牛の炭焼きハンバーグと宗像野菜の蒸籠蒸し
「ウーロン茶(冷)」
ねばねば海鮮丼 缶べぇ
宗像牛チーズバーガー
ジューシーな「むなかた牛の炭焼きハンバーグ」は、香ばしい炭の風味が食欲をそそります。
そして、甘みが凝縮された「宗像野菜の蒸籠蒸し」は、野菜本来の味を堪能できる一品。
冷たいウーロン茶が、口の中をさっぱりさせてくれます。
「かおる」も食べたい
「ねばねば海鮮丼 缶べぇ」は、マグロやイカ、オクラ、納豆などがたっぷりと入った、
栄養満点の一品。
具材のねばり気が一体となり、口の中でとろけるような食感を楽しめます。
ご飯と混ぜて食べれば、それぞれの旨味が絡み合い、
食欲を刺激するでしょう。
「かおる」も食べたい

永瀬九段の主張を通す手を選択

休憩が終わり、藤井王位は▲7三歩成と指しました。

これは永瀬九段の主張を受け入れる手であり、

永瀬九段の指し手をしばらく見守ろうという意図が感じられます。

藤井王位はここまでの対局で3連勝しており、時間差を受け入れる余裕があるのでしょう。

永瀬九段は58手目、盤面に「遠見の角」を打ち込みました。

これは予想外の手だったようで、ここでも1時間以上の長考となりました。

58手目 遠見の角

1日目午後のおやつ

藤井聡太王位のおやつ永瀬拓矢九段のおやつ
宗像たまごと濃厚抹茶のガトーショコラ
「りんごジュース 」
宗像どらやき
「鎮国饅頭」
「赤間宿もなかサブレ」
「ホットコーヒー」「甘夏サイダー(氷無し)
しっとりとした生地から、抹茶の深い香りがふわりと広がり、
口の中でとろけるような食感を楽しめそうです。
「かおる」も食べたい
永瀬九段が選んだのは、宗像の和菓子三種盛り。
まず、「宗像どらやき」は、しっとりとした生地と上品な甘さのあんこが相性抜群。
次に、「鎮国饅頭」は、もっちりとした薄皮の中に、優しい甘さのこしあんが詰まっています。
そして、サクサクの「赤間宿もなかサブレ」は、香ばしいバターともなかの風味が楽しめます。
「かおる」も食べたい

72手目を永瀬九段が封じる

17時42分、永瀬九段の△6五歩に対し、藤井王位は17時51分、封じ手9分前というタイミングで▲6四馬と指しました。

藤井王位は持ち時間が残り少ないのか、あるいは封じ手を好まないのか、その意図は定かではありません。

この藤井王位の直前の着手により、永瀬九段がいつ封じ手をするのかに注目が集まりました。

しかし、永瀬九段はわずか18分で封じ手へと踏み切ります。

次の手はかなり難解で、もう少し時間をかけて考えるのではと見られていました。

しかし、藤井王位をよく知る永瀬九段は、藤井王位がこのタイミングで指してくることをある程度予測していたのでしょう。

もしかすると、42分の着手の時点で、すでにある程度次の手を決めていたのかもしれません。

ここまでの消費時間は、藤井王位が4時間20分、永瀬九段は2時間13分と、大きな差があります。

この時間差から、やや永瀬九段が有利な局面と見ることができます。

72手目を永瀬九段が封じる