第83期名人戦第2局が4月29日・30日に東京都大田区「羽田空港第1ターミナル」で行われました。
先手の藤井聡太名人(22)が永瀬拓矢九段(32)を21時27分、141手で下し、
シリーズ成績を2勝0敗としました。
次戦、第3局は5月9日(金)から10日(土)にかけて、
大阪府泉佐野市「ホテル日航関西空港」で開催されます。

意表の封じ手
前日の対局は、千日手模様の応酬となりました。
多くの棋士が、玉を動かすなどの待機策を永瀬九段の封じ手として予想する中、実際には△8五歩という攻めの手でした。
後手番である永瀬九段としては、手堅く待つという選択肢もあったはずです。
しかし、この封じ手からは、千日手を避けて積極的に攻めたいという強い意志が感じられます。
もしかすると、永瀬九段は、自分に有利な展開に持ち込めると考えているのかもしれません。

2日目午前のおやつ
藤井聡太名人のおやつ | 永瀬拓矢九段のおやつ |
ガトーショコラとアイスクリーム(テイルウィンド) アイスティー | ラウンジオリジナルコーヒー(ホット) スムージー・オオサカミックス(羽田産直館) |
濃厚なガトーショコラの深い甘さと、 冷たいテイルウィンドのアイスクリームのすっきりとした口溶けが絶妙なハーモニーを生み出しています。 アイスティーの爽やかな風味が、対局に向けて気分をリフレッシュさせてくれるでしょう。 「かおる」も食べたい | 温かいオリジナルコーヒーの芳醇な香りと、 大阪ミックスのスムージーの爽やかな甘酸っぱさが、心地よいコントラストを描いています。異なる温度帯と味わいが、思考をクリアにし、対局への集中力を高めてそうです。 |
2日目ランチ
藤井聡太名人のランチ | 永瀬拓矢九段のランチ |
五目焼きそば ミニチャーハンセット(彩鳳) | 「握り寿司(ずし)盛り合わせ+おこのみ3貫 温小うどん」(羽田寿司幸) アイスウーロン茶 フルーツ盛り合わせ |
香ばしく炒められた麺に、海老や野菜など五種の具材が彩りよく乗り、 絶妙なとろみの餡が全体を包み込みます。 名人も思わず笑みをこぼす満足の一皿です。 「かおる」も食べたい | 満足感と安定感を重視する永瀬九段らしい選択です。 「かおる」も食べたい |
2日目軽食
藤井聡太名人のランチ | 永瀬拓矢九段のランチ |
「とろたく鉄火丼(特上)」(Hitoshinaya) ウーロン茶(アイス) | 「和牛ビーフカレー」 ウーロン茶、ジャスミン茶(いずれもアイス) |
特上ならではの贅沢なネタのボリューム感もさることながら、 素材の良さが際立つ、まさに名人にふさわしい一品と言えるでしょう。 「かおる」も食べたい | 永瀬九段の大好物『カレー』が最後に出てきました。 「かおる」も食べたい |
ついに均衡崩れる
2日目の18時を過ぎても互角の局面が続く中、藤井名人は深く沈思していました。
形勢は芳しくないと見ていたのでしょうか。
持ち時間残り半分の46分を費やし、ついに決断を下します。
▲7四歩と攻めに転じました。
AIによる形勢判断は藤井名人38%。正確に指せば永瀬九段が有利という状況下、息詰まる局面となりました。

永瀬九段に誤算か
藤井名人の気迫に押されたのでしょうか。
永瀬九段も、勝機が訪れていると感じていたに違いありません。
しかし、痛恨の手順前後だったか。
狙っていた十字飛車を実現させる決め手、△8六歩のタイミングが、ほんのわずかにズレてしまったようです。
まさに、将棋の奥深さ、そして難しさでもあります。
この一瞬の判断ミスが、取れるはずの銀を見逃す▲7六銀という結果を招いてしまいました。

これぞ永瀬九段の粘り
永瀬九段が痛恨の機会を逃すと、局面は一変、藤井名人の怒涛の攻勢が始まりました。
防戦一方となった永瀬九段は、△7四角と渾身の一手を繰り出し、竜と飛車への両取りをかけます。
しかし、藤井名人は微塵も動じることなく、冷静に竜を安全地帯へと退避させます。
ここで、大半の棋士ならば角で2九の飛車を捉えにいくでしょう。ところが、永瀬九段は最後の持ち駒である金を7二に打ち込み、必死の防塞を試みます。

これこそ、永瀬九段の真骨頂。土俵際まで決して諦めない、その不屈の精神の表れだ。
だが、藤井名人の寄せは冷静かつ正確。142手目、▲3一角打ちを見た瞬間、永瀬九段はがっくりと肩を落とし、無念の投了となりました。