第17期マイナビ女子オープン戦第3局が5月12日に神奈川県藤沢市の時宗総本山遊行寺で行われ、先手の西山朋佳女王(28)が大島綾華女流二段(21)に127手で勝利し、3勝0敗で防衛を決めました。これで、西山女王は7連覇を達成しました。
大島先生にチャンスが来ていた?
先手27手目の局面で、AIの形勢判断は45%程度であり、後手の居飛車側にチャンスが来ていました。最終的に、これ以降はチャンスが訪れなかったため、ここが攻め時だったかもしれません。
本譜では銀冠を組みましたが、そこから穴熊に進めたことが敗着だったようです。
かおる
銀冠は縦からの攻めに強いと言われるけど、
「かおる」は苦手戦法です。
後手の大島先生の玉は美濃囲いでしっかり守られているのに対し、先手の玉は守られていません。従って、今が攻め時だったかもしれません。
このタイミングを逃した結果、先手の西山先生の玉が穴熊となり、固い囲いとなったため、一方的に攻められてしまいました。
かおる
将棋は、攻めのタイミングが一番難しい。
間違うと逆襲されるからね。
かおり
△7ニ飛車▲8五桂△6五歩▲7七角・・・
かおる
これはこれで大変そう。
勝負メシ
西山先生の勝負メシ | 大島先生の勝負メシ |
朧会席 小鉢がたくさんあって、にぎやか。 | 車屋御膳 二人とも豪華 |
「かおる」も食べたい | タイトル戦の食事、という感じです。 「かおる」も食べたい |
普通なら1時間くらいかけてゆっくりと味わいたいところですが、大島先生は25分後には対局室に戻り、盤の前で考えています。
開始2時間で早くも西山先生 優勢
昼休憩の局面では、大島先生の玉が薄いうえに、西山先生からの攻めも見えており、かなり厳しい状態になっています。
かおる
次は西山先生の手番だけど、後手は先に4三の金を斜めにバックできれば、玉が固く戦えそう。
当然、反則だから、3三金⇒3ニ金と2手指す必要があるけど、当然に攻めてくるよね(泣)。
居飛車側としては、銀冠から穴熊を目指すことも多いですが、手数がかなりかかるので注意が必要ですね。
数手後、一歩を手に入れた西山先生は、石田流でよく見られる8筋からの逆襲を狙い、順調に見えます。
さらに数手後、大島先生から驚きの「5三金」が出ます。金は玉側にくっつけたいはずですが、辛抱の一手。
この手を指せるからこそ、タイトル挑戦まで上り詰めたのかもしれません。これは普通では指せない手です。
これを見た西山先生は、今度は右辺から攻めていきます。
穴熊に組む西山先生にとって、2筋の歩を突くことは後々弱点となり、攻められる心配があるはずですが、強気に攻めていきました。
ここからは西山先生の怒涛の攻めが始まり、大島先生は防戦一方となります。最後は17手詰めを見事に決め、西山先生の完勝となりました。
おやつ
西山先生のおやつ | 大島先生のおやつ |
プリンアラモード 母の日バージョンで、ウサギのメッセージ「お母さんいつもありがとう」の文字が見えます。 | 苺のショートケーキ オレンジジュース |
「かおる」も食べたい | 苺の見せ方が上手で、すごく美味しそう。 「かおる」も食べたい |
初のタイトル挑戦は3連敗に終わる
残念ながら、大島先生は1勝を挙げることはできませんでした。しかし、今回の3局を見ると、しっかり準備をして戦法の幅を広げようと努力されているのがわかります。
2強の壁はかなり厚いですが、対抗形には経験が必要でしょう。
現在、藤井聡太叡王を追い詰める伊藤匠七段でさえも、対抗形の将棋にはやや不安が残ります。
まだ始まったばかりです。これから経験を重ね、再びこの舞台に戻ってきてくれることを願っています。