第37期竜王戦第6局は、12月11日から12日にかけて鹿児島県指宿市の「指宿白水館」で行われています。

3勝2敗で迎えた第6局。防衛を決められるか、非常に重要な対局です。

ここまでのシリーズでは、先手番が全勝しています。

そのため、第7局にまでもつれ込むと振り駒で先手・後手が決まることから、不安要素が増える可能性があります。

何としても後手番での初勝利を挙げ、防衛を決めたいところです。

今回の対局場は、薩摩半島の南端に位置する指宿市です。

佐々木勇気八段は指宿市の名物「砂むし風呂」が大のお気に入りで、これまでに何度か自費でこの地を訪れていました。

その縁もあり、このたび「指宿観光大使」に就任。

地元からの歓迎もあり、彼のモチベーションは最高潮に達していることでしょう。

第37期竜王戦第6局1日目

午前中から激しい展開に

「相掛かり」を選択

佐々木勇気八段は先手番で「矢倉」や「角換わり腰掛け銀」を指してきましたが、本局では「相掛かり」を選択しました。

戦法を分散させ、藤井竜王に的を絞らせない作戦なのでしょうか。

前夜祭では「勝ちにいく作戦」と「やりたい作戦」のどちらで挑むか迷っていると発言していた佐々木八段ですが、

果たしてこの選択はどちらだったのでしょう。

両者、研究か。

立会人の青野照市九段が「もう終盤ですよ」と発言したのは、午前11時10分のことでした。

両者、まるで1日制の対局だと勘違いしているかのようです(笑)。

通常、終局時刻は2日目の午後3時以降ですから、まだ13時間以上も残っています。

それにも関わらず、ここまで早い進行は異例で、大変な展開となっています。

初日から激しい展開に

先手は敵陣に「角」と「と金」、さらに持ち駒に「角」。後手は敵陣に「成香」、持ち駒に「飛車」という局面です。

時計を確認すると、まだ1日目の午前11時10分。

通常の対局では、ゆったりした展開であれば2日目の午前中でも本格的な戦いが始まらないこともあります。

それに比べると、今回の展開はあまりにも激しいですね。

これは両者が綿密に研究を積み重ねてきた結果だと分かります。

トッププロの研究レベルの高さには驚かされるばかりです。

1日目午前のおやつ

藤井聡太竜王のおやつ佐々木勇気八段のおやつ
「旬蒸ふくれ(もりんがみるく・黒糖)」「知覧茶(アイス)」「フルーツ盛り」「アップルジュース」「知覧茶(ホット)」
ふわっとした生地に黒糖の深い甘みが広がるふくれ菓子と、
香り高い知覧茶アイスが絶妙にマッチ。
鹿児島の味覚を存分に堪能したことでしょう!
「かおる」も食べたい
1人前しか注文してません!
これは、体調不良なのでしょうか?
いや、きっと激しい展開に備えて量を控えただけですね。
「かおる」も食べたい

1日目ランチ

藤井聡太竜王のランチ佐々木勇気八段のランチ
【鹿児島黒牛膳】小鉢、ステーキ、御飯、お味噌汁、香の物、果物【海鮮丼定食(ご飯少なめ)】小鉢、海鮮丼、赤出汁、香の物、果物
【寿司(しゃり少なめ)】ネタ:鯛、勘八、庵美鮪トロ、水鳥賊、とり貝、
海老、鰻、きびなご、かっぱ巻き
ジューシーで柔らかなサーロインステーキは、ご飯との相性も抜群でしょう。
小鉢や味噌汁が食事全体をバランス良くまとめ、
香の物と果物が後味を爽やかに締めくくる構成です。
スープから味噌汁に変更しました。
デザートには「サンタさん」がいます!
「かおる」も食べたい
写真を見れば、誰もが思うでしょう。
「これは藤井竜王と佐々木勇気八段の二人分のランチだ」と。
しかし、違うんです。このボリューム、なんと1人分です!
お寿司だけでも十分多いと感じるのに、
さらに海鮮丼定食が付いているとは驚きです(笑)。
これこそ「勇気流」ですね。美味しさは間違いないでしょう。
「かおる」も食べたい

2時間14分の長考

67手目▲5六馬までの消費時間は、佐々木勇気八段が41分、藤井竜王が1時間24分です。

先手は藤井竜王の飛車に対して8三香を狙っているため、この攻め筋を防ぐ手が求められます。

最初に考えられるのは△7五銀ですが、すぐに指されないところを見ると、何か嫌な変化があると予想されます。

また、「敵の打ちたいところへ打て」という格言に従えば△8三歩も候補となりますが、これはできれば避けたい手ですね。

先手8三香を狙う

藤井竜王は2時間14分の長考の末、△7四歩を指しました。この手は少し意外に映ります。

もし▲5五桂と打たれた場合、どのように対応するのでしょうか。

どの手にも一長一短があり、悩ましい局面だったのかもしれません。

1日目午後のおやつ

藤井聡太竜王のおやつ佐々木勇気八段のおやつ
「バスクチーズケーキ」「マンゴージュース」「いにしへの石」「知覧茶(ホット)」「アップルジュース」
焦げたような見た目が特徴的
しっとり濃厚で程よい甘さが際立つ逸品です。
「かおる」も食べたい
紫芋のほのかな甘みとパイのサクサク感が絶妙にマッチし、
一口ごとに上品な味わいが楽しめそうです。
「かおる」も食べたい

佐々木勇気八段 73手目を封じる

封じ手2手前の局面、AIの形勢判断は佐々木勇気八段が65%と優勢でした。

さらに持ち時間でも3時間の差があり、多くのファンは第7局目を意識していました。

しかし、ここで予想外の展開が訪れます。

71手目、佐々木勇気八段は自信を持って▲9五角と王手を放ちます。

しかし、この一手を境にAIの形勢判断が大きく変動します。

藤井竜王の勝率が35%から55%へと急回復したのです。

その後、時間の少ない藤井竜王はわずかに考えた後、△8四歩と応じました。

この時点で、佐々木八段は「あっ」と気付いた様子を見せ、「そっかー」という声を漏らします。

通常、対局者が目の前にいる場合、ぼやき声を控えることが多いものですが、

この局面では藤井竜王の前で思わずつぶやいてしまった佐々木八段。

その表情からは、何らかの誤算があったことがうかがえます。

第6局73手目封じ手

封じ手の予想は▲7四馬と見られています。

すでに角を打ち込んだ以上、手を戻すのは考えにくく、攻めを重視した一手が選ばれるでしょう。

形勢は藤井竜王がやや有利となったものの、持ち時間には依然として2時間半の差があります。

藤井竜王は過去に「2日制では1日目に4時間を使うことを意識している」と発言していましたが、

本局ではすでに5時間を消費しており、いかに苦しい局面が続いたかがうかがえます。

果たして、2日目にはどのような展開が待っているのか。注目が集まります。