第37期竜王戦第1局が10月5日6日、東京都渋谷区の「セルリアンタワー能楽堂」にて行われ、

先手の藤井聡太竜王(22)が佐々木勇気八段(30)に18時32分、117手で勝利し、1勝0敗としました。

次戦は10月19日(土)20日(日)に福井県あわら市「あわら温泉 美松」で開催されます。

第37期竜王戦第1局結果

佐々木勇気八段の誤算

封じ手の難しさ

1日目の17時13分、藤井竜王が1時間18分の大長考の末、61手目に「4五歩」と指しました。

この手に対する応手は「3三銀」の一手でしたが、先手の手の広さゆえに、

もし63手目を藤井竜王が封じなかった場合、佐々木勇気八段としては、その後の対応が難しくなるため、

この「3三銀」を封じ手として、一晩考えることになりました。

佐々木勇気八段は藤井竜王の次の手の本命を「7七桂」と考えていたようで、

その局面について、かなり先まで準備していたとのことです。

確かに、この桂跳ねは藤井竜王らしい一手で、有力な手として期待されていましたが、

実際にはAIの最善手である「9五歩」を選択しました。

佐々木勇気八段の予想手

大きな誤算でした。佐々木勇気八段は、前日の18時の封じ手から一晩かけて

上図の局面について考え抜いていたため、その時間がまったくの無駄となってしまいました。

結局、次の手「9五歩」が指されると、対応に69分を費やすことになりました。

その結果、終盤で時間に追われ、悪手を指してしまうこととなったのです。

藤井竜王の終盤力

直近の順位戦での佐々木勇気八段の戦いぶりを見ると、

本局と同様に、相手よりも先に持ち時間が尽きることが多いようです。

しかし、終盤になると勝負手を繰り出し、相手が悪手を指すことで

逆転勝利を収めることも少なくありません。

本局でも、佐々木八段は最終盤に鋭い勝負手「2五桂」を放ちました。

この手に対する対応は非常に難しく、通常であれば逆転があっても不思議ではない状況でした。

しかし、藤井竜王はわずか5分でAI最善手である「1七桂」を指しました。

通常、持ち駒の桂馬を使うことは稀であり、この手はなかなか浮かびにくい好手です。

「2五桂」からわずか3手後に投了となったことからも、この手がいかに凄い手だったかが分かります。

勝負手2五桂馬

おやつ まさかの「シュー」4連投!

藤井聡太竜王のおやつ佐々木勇気八段のおやつ
かぼちゃのプリン、アイスレモンティーシューパリジャン、緑茶(温)
ハロウィン期間限定の商品で、
キャラメルクリームが掛かった可愛らしいプリンです。
「かおる」も食べたい
佐々木勇気八段が竜王戦のおやつに、驚きの「シューパリジャン」を4回連続で注文しました(笑)。
これほどまでに注文されるとは、一度試してみたくなりますね!
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ランチ

藤井聡太竜王のランチ佐々木勇気八段のランチ
五目チャーハン国産牛ビッグハンバーガー、力うどん、緑茶(温)
自家製の煮チャーシューやエビ、イカ、カニなど、豊かな味わいが詰まった五目チャーハンです。庶民的なメニューでありながら、贅沢な一品ですね!
「かおる」も食べたい
「力うどん」は特別メニューだそうです。
このランチのために、午前のおやつを1品減らしたそうです。
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藤井聡太竜王、あと1勝で勝率8割に到達!

今年度の成績は19勝5敗(収録済の対局は除く)となり、

あと1勝で勝率8割に届くところまできました。

デビュー以来、7年連続で勝率8割超えという驚異的な記録を持つ藤井竜王。

そのあまりの強さに、ファンも少し麻痺してしまうほどです。

今季前半の勝率が若干低かったため、一部では「絶不調説」がささやかれていましたが、

気がつけばいつもの圧倒的な強さを取り戻しています。

現在の竜王戦での相手は、絶好調の佐々木勇気八段。

簡単には勝てないのでは、という憶測も飛び交っていましたが、

蓋を開けてみれば初戦を圧勝する形となりました。

2024年の対局も残すところ、竜王戦、JT杯、銀河戦となりましたが、これからも全力で応援していきたいと思います!