第73期王座戦第3局が9月30日に愛知県名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」で行われ、
先手の伊藤匠叡王(22)が藤井聡太王座(22)に20時6分、103手で勝利し、2勝1敗としました。
次戦は10月7日(火)に神奈川県秦野市「元湯陣屋」で開催されます。

シリーズの流れを決める大一番
本日9月30日、将棋界で最も権威あるタイトル戦の一つ、王座戦の第3局が行われています!
現在、シリーズは1勝1敗のタイ。この第3局を制した方が、タイトル獲得に「リーチ」をかけることになります。
まさにシリーズの行方を左右する、ファン垂涎の大一番です!
注目は三局連続の「別戦型」!
ここまで、本シリーズは非常に興味深い流れで進んでいます。
- 第1局: 後手雁木
- 第2局: 角換わり
と、ここまですべて違う戦型での激闘が繰り広げられてきました。そして、運命の第3局で選ばれた戦型は…
「相掛かり(あいがかり)」です!
お互いが飛車先の歩を突き合い、力と力がぶつかり合う相掛かりは、序盤から激しい戦いになりやすく、観る者を熱くさせます。この展開が、シリーズにどのような影響を与えるのか、目が離せませんね!
ランチ
藤井聡太王座のランチ | 伊藤匠叡王のランチ |
三河一色産うなぎのひつまぶし | 三河一色産うなぎのひつまぶし |
藤井王座によるひつまぶしの注文は、本当に珍しいことでした。 しかし、実際に召し上がった様子から、 苦手ではなかったことがうかがえますね。 「かおる」も食べたい | 香ばしく焼き上げたうなぎはふっくらと柔らかく、 濃厚なタレがご飯にしみ込み、 最後まで贅沢な味わいを楽しめる一品です。 「かおる」も食べたい |
飛車を1筋から5筋へ
伊藤叡王は1筋を突破しましたが、藤井王座のギリギリの受けによって、その傷を最小限に留められました。
その後、5筋に回った飛車が後手玉を不気味に睨んでいます。
しかし、△5四銀と引かれ、△5三歩を伸ばされると、▲5六の香車を失うリスクが生じるため、伊藤叡王に猶予はありません。
この局面をどのように打開するか、大長考に入っています。

おやつ
藤井聡太王座のおやつ | 伊藤匠叡王のおやつ |
モーモーチャ-チャー&名古屋コーチンのエッグタルト 飛騨桃100%ジュース | 名古屋土産セット 飛騨桃100%ジュース |
モーモーチャーチャーは、シンガポールやマレーシアで食べられる ココナッツミルクベースのデザートで、 具材とココナッツミルクを混ぜて食べるのが特徴です。 五番勝負の第1局がシンガポールで行われたことを考えると、 その地元の味を選んだかもしれません。 「かおる」も食べたい | 名古屋の味が詰まった名古屋めしセットは、 甘味と塩味の絶妙なバランスが光ります。 パリッと香ばしい車エビのエビせんべいは、 噛むほどにエビの旨味が広がる濃厚な塩気。 一方、西尾抹茶とこしあんの生ういろうは、 もちもちとした食感と、ほろ苦い抹茶の風味、 なめらかなこしあんの優しい甘さが特徴。 この甘じょっぱい組み合わせを、 芳醇な香りととろける甘さの飛騨桃100%ジュースが すっきりとまとめ上げ、 対局中のリフレッシュに最適な、満足感のあるセットです。 「かおる」も食べたい |
夕食
藤井聡太王座の夕食 | 伊藤匠叡王の夕食 |
「ジャージャー麺、点心セット」 「中国茶の鳳凰単叢(ほうおうたんそう)」 | 「ローストビーフ丼、名古屋コーチン卵の温玉乗せ」 「ウーロン茶」 |
濃厚で満足感のあるジャージャー麺は、 もちもちの麺に甘辛い肉味噌がたっぷり絡み、食欲をそそる一品。 添えられた点心セットは、多彩な味わいと食感で箸休めにも最適です。 食後の鳳凰単叢(中国茶)は、その華やかな香りと すっきりとした味わいが口の中をリフレッシュさせ、 重厚な夕食の締めくくりとして見事に調和しています。 対局の疲れを癒し、午後に向けて英気を養うための、 バランスの取れた中華の献立です。 「かおる」も食べたい | 豪華なローストビーフ丼は、 柔らかいローストビーフがご飯を覆い尽くし、 肉の旨味が口いっぱいに広がります。 その中心に鎮座する名古屋コーチン卵の温玉を崩せば、 濃厚なコクが加わり、全体をまろやかに包み込みます。 このボリューム感のある一品を、 すっきりとしたウーロン茶が引き締め、 油分を洗い流しながら次の一口を誘います。 スタミナ満点で、対局後半への活力を養うための力強い夕食です。 「かおる」も食べたい |
終盤に疑問手?
やや不利で迎えた86手目、藤井王座は△8八歩と指しました。
この局面では、有力とみられていたのは△8六歩でした。しかし、この△8八歩という手は金を犠牲にするうえ、その後に相手の▲6四桂が王手となるため、常識的には選びにくい手順です。
実際、伊藤叡王は▲8六金と打ち、見事に竜を捕獲。これにより形勢はさらに厳しくなりました。
この△8八歩の選択には、何か深い読み筋の誤算があったのかもしれません。局面は極めて苦しい状況に見えます。
