第65期王位戦第1局が7月6日7日に愛知県「徳川園」で行われました。
千日手指直しの末、後手の藤井聡太王位(21)が渡辺明九段(40)に21時13分、136手で勝利し、1勝0敗としました。
次戦は7月17日(水)18日(木)に北海道函館市「湯元 啄木亭」で開催されます。
かおる
藤井王位、北海道では
7戦全勝です!
もう、勝ったも同然だよね。
藤井先生の北海道での成績は以下の通りです。
- 1.第61期王位戦 相手:木村一基九段 勝利 場所:北海道札幌市
- 2.第62期王位戦 相手:豊島将之九段 勝利 場所:北海道旭川市
- 3.第63期王位戦 相手:豊島将之九段 勝利 場所:北海道札幌市
- 4.第43回大会将棋日本シリーズ 相手:羽生善治九段 勝利 場所:北海道札幌市
- 5.第64期王位戦 相手:佐々木大地七段 勝利 場所:北海道小樽市
- 6.第36期竜王戦 相手:伊藤匠叡王 勝利 場所:北海道小樽市
- 7.第82期名人戦 相手:豊島将之九段 勝利 場所:北海道紋別市
かおり
伊藤匠先生、『叡王』となってますね!
かおる
もう忘れてしまったよ。
来年は必ず、挑戦者となって戻ってくるはず!
藤井先生、函館まで電車での移動はないですよね。飛行機より鉄道が大好きな藤井先生ですから、どのように現地入りするのかも気になります。鉄道からの景色や料理など、息抜きできる点も北海道での好調につながっているのでしょうか。第2局も大変楽しみです。
第1局の振り返り
第1局の先手は藤井王位でした。最近の藤井先生は、第1局・第2局では安全に手を進めることが多く、少し積極性を欠いたことを反省されていましたが、残念ながら千日手となってしまいました。
そのため、手番を入れ替え、持ち時間も1時間以上不利な状態で始めることとなり、予想通り形勢は苦しくなります。
通常、後手番は形勢を互角に保つために1時間余分に使うと言われており、本局で形勢が悪くなるのは仕方がないことです。
これまでも渡辺先生には数局に1回は負けており、本局は多くのファンが諦めていたことでしょう。
ついに形勢は「1対99」となり、藤井玉に詰みが生じました。
解説の先生も「もう渡辺先生は読み切っています」と発言されていました。関係者も渡辺先生に勝利インタビューするつもりでいたことでしょう。
ところが、事件が発生します。渡辺先生には詰みが見えていませんでした。藤井先生も「もう負けました」というポーズをしており、ここから藤井先生も慌てて考えたのでしょう。
両者、1分将棋の中で、精一杯の手を指した結果、まさかの大逆転勝利となりました。
始めから最後まで渡辺先生有利の局面で、最後の最後にひっくり返ったことになります。これはもう、渡辺先生にとって相性が悪いというしかないのではないでしょうか。
藤井先生ファンとしては、終わり良ければすべて良しですよね。藤井先生だけは反省していますが。
対局者のおやつ
藤井王位のおやつ | 渡辺九段のおやつ |
1日目午前 「へそくり餅」と「煎茶」 | 1日目午前 「季節のフルーツ餅」と「アイスカフェオレ」 |
1日目午後 「こぐまくんケーキ」と「アイスティー(ストレート)」 | 1日目午後 「こぐまくんケーキ」と「オレンジジュース」 |
2日目午前 「葵フルーツバターサンド」と「わ紅茶本宮」 | 2日目午前 「葵フルーツバターサンド」と「アイスカフェオレ」 |
2日目午後 「完熟みかんジュース」 | 2日目午後 「くま棋士」と「アップルジュース」 |
おやつをどこで食べるか
両者の意見は分かれました。
コロナ前は対局室で頂くことが普通であったため、それに慣れていた渡辺先生は、「別室で食べるのは不便だったので、時間節約もしたい」という理由から、対局室でおやつを召し上がりました。
それに対し、藤井先生はコロナ後からタイトル戦に登場したこともあり、別室でしか食べたことがありません。今回も「今まで通り、別室で食べることで気分転換になる」という理由から、別室に移動されていました。
今後は、対局室でおやつを食べる先生が増えそうですね。