かおる
また負けてしまいました。
記事を書く元気がありません。
かおり
すぐ第5局が始まりますよ。
あと、第5局の前日にはABEMAトーナメントでチーム藤井の登場です!
今度こそ、快勝できますように。
第81期名人戦第4局が5月18日19日に大分県別府市「割烹旅館もみや」で行われ、先手の豊島将之九段(33)が藤井聡太名人(21)に20時49分、95手で勝利し、1勝3敗としました。
次戦は5月26日(日)27日(月)に北海道紋別市「ホテルオホーツクパレス」で開催されます。
1日目の進行
序盤の駆け引き
先手の豊島先生の序盤は、第3局に続き、振り飛車を目指す進行となりました。今度こそと思われた5手目、裏切りの2六歩です。
藤井先生も予想外だったのか、6手目の時点で6分も使っています。最近の豊島先生は、何をしてくるか、まったく読めません。
ここまで来ると、豊島先生の狙いがはっきりしてきました。それは「横歩取り」です。
名人戦の第1局でも「横歩取り」が使われましたが、実は藤井名人は先手のときしか、この戦法を使っていません。
豊島先生は、藤井先生が後手のときにも「横歩取り」を使わせようとしています。この挑発に乗るかどうかは藤井先生次第でしたが、藤井先生は逃げずに「横歩取り」を受けて立ちました。
4手目の1六歩ですが、これは第1局で後手だった豊島先生が16手目に指した9六歩をそのまま逆にしただけです。
藤井先生が後手番なので、4二玉とはしていない点のみ、違います。それだけではありますが、将棋は、たった一手違うだけで全く別の展開になるところが恐ろしいです。
豊島先生は、第1局での感触が良かったので、今度は先手で試してみたのでしょう。
通常、「横歩取り」は後手番に選択権があると言われていますが、先手から1六歩と突いて、先手から「横歩取り」に持っていく、このやり方が流行るかもしれません。
ここから5手進んだ図の場面で、AIは藤井先生が不利だと評価しました。22手目で藤井先生が不利になるのはとても珍しいことです。
藤井先生が準備していなかったのは明らかです。本局は、豊島先生にとって大成功だったでしょう。
ここから角を交換して、先手が「8三角」と指しました。それに対して、藤井先生は38分も考えてから「4四飛車」と指しましたが、これが良くなかったようです。
藤井先生も昔の研究を思い出しながら考えていたと思います。昔はこの手でも後手が十分戦えると思われていましたが、今のAIでは先手番が有利のようです。
豊島先生はAI形勢を知って指していていますから、本局はかなりのハンデと言えます。それでも、藤井先生なら、と思って視聴していましたが、かなり苦しかったようです。
対局後、藤井先生もこの手順が良くなかったと反省していました。
封じ手直前の盤面
下の図は1日目の封じ手の場面です。いつものことですが、藤井先生は守りが薄い陣形をうまくバランスを取っています。アマチュアならすぐに崩れてしまいそうなギリギリの陣形に見えます。
1日目の時点で藤井先生が不利になるのは久しぶりです。二回り上の先生方なら、局面のことを忘れて、少しお酒を飲んでゆっくり休むかもしれません。藤井先生はどれくらい考えてから寝たのでしょうか。名人を防衛できたら、そのことを聞いてみたいですね。
おやつ
藤井名人のおやつ | 豊島九段のおやつ |
1日目午前 3種の柑橘(南光物産提供)、ゆけむりブレンド(与八郎) | 1日目午前 3種の柑橘(南光物産提供)、かぼす緑茶(まるにや提供) |
上品な和菓子ですね。 「かおる」も食べたい | 今回はフルーツ盛り合わせではないよ。 「かおる」も食べたい |
1日目午後 あんこチーズケーキ(杏樹提供)、かぼすはちみつジュース(かぼす本家提供) | 1日目午後 地獄蒸しプリン(岡本屋提供)、黄金かぼすの地熱ピネガー(鉄輪本舗提供) |
この飲み物、美味しそう! 「かおる」も飲みたい | 完熟かぼすを温泉の蒸気で蒸しあげて、樽で熟成させているようです。 「かおる」も食べたい |
2日目午前 元祖 地獄蒸しプリン(岡本屋旅館提供)、別府温泉地獄蒸し 自家焙煎スペシャルアイスコーヒー(百膳の夢提供) | 2日目午前 本わらび餅ぺろぺろ『山崩し』(茶郎本舗提供)、かぼす緑茶(まるにや提供) |
元祖とついている、ということは、有名なプリンなんだね。藤井先生がコーヒーを注文するのは珍しい気がするよ。 「かおる」も食べたい | 将棋には『山崩し』という遊びがあるよ。 「かおる」も食べたい |
2日目午後 かるかん、黄金かぼすの地熱ピネガー(鉄輪本舗提供) | 2日目午後 温泉蒸しプリン、かぼすはちみつジュース |
『かるかん』はお饅頭かな?旅行に行ったら、お土産に買います。 「かおる」も食べたい | 豊島先生お得意の連投です。 「かおる」も食べたい |
2日目の進行
藤井名人 鬼辛抱
2日目に入り、藤井名人は苦しい状況になりましたが、50手目で「5二玉」と指します。この一手で、豊島先生が大駒を打つ隙がなくなりました。
アマチュアなら攻め続けてすぐに負けてしまいそうなところですが、藤井先生はこの我慢の一手で豊島先生のミスを誘い、もう一度勝負形に持ち込みました。
しかし、今のところ藤井先生の形勢は30%です。豊島先生は角を持っているので、それをどこに打たれるか、かなり怖かったと、対局後に藤井先生は話していました。
2日目の19時40分 ファンから悲鳴が
2日目の夕方、一瞬、藤井先生と豊島先生が互角になったとき、藤井先生のファンは絶対勝ったと思ったでしょう。
しかし残念ながら、藤井先生は大きなミスをしてしまいます。ファンとしては逆転勝利を期待していただけに、ショックも大きいですが、ドキドキできたと考えれれば、諦めもつくでしょうか。
かおる
でも、悔しい!
藤井先生は1日目の午前中からずっと苦しい局面ばかり見続けていたため、相当疲れていたことでしょう。
将棋は、長い時間有利なほうが勝つと言われています。本局では、豊島先生がずっと有利でしたので、豊島先生の会心の将棋だったと言えます。
勝負メシ
藤井名人のランチ | 豊島九段のランチ |
1日目 おおいた冠地じどりのかさね重 大分ブランドの地鶏「おおいた冠地じどり」をさまざまな調理で味わえる逸品。 | 1日目 舟盛定食 餌にかぼすを加えて、脂がしつこくなく、臭みが少ない「かぼすブリ」が入っているのが特徴。 |
色んな味を楽しめるのはすごくいいね。 「かおる」も食べたい | 写真だけ見ると、ボリュームがすごい。完食できたのかな。 「かおる」も食べたい |
2日目 別府冷麺 天然の厚葉昆布と国産牛肉で出汁をとり、スッキリとした味わいのスープとのこと。 | 2日目 冠はものうまみ丼と根芋の赤だし 別府湾で取れたハモ、おおいた冠地どり、うまみキノコ(干し椎茸)といった別府の食材を使っています。 |
暑くなってきたし、麺類が好きな藤井先生が選択したのは納得。 「かおる」も食べたい | 丁度いい量だね。 「かおる」も食べたい |
第5局に向けて
藤井先生は忙しくなるほど調子が上がるタイプです。今は勝ち数が少ないですが(4勝3敗)、相手が、強豪の伊藤匠七段と、天才の豊島先生では仕方がないでしょう。今年度も終わってみれば、いつも通り勝率8割超えと信じて、藤井先生を応援していきます。