第11期叡王戦本戦トーナメント1回戦が1月7日に関西・新将棋会館で行われ、
先手の藤井聡太竜王名人(23)が山崎隆之九段(44)に17時20分、127手で勝利し、2回戦進出を決めました。
次戦は千田翔太八段(31)と対戦します。
プロも絶句
2026年、藤井聡太六冠(竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将)の戦いが始まりました。
同学年のライバル伊藤匠二冠に叡王と王座を奪われ六冠に後退。
全8冠復帰を目指す道のりは、まさにこの叡王戦トーナメントから始まります。
その初戦の相手は、将棋界屈指の独創性で知られる山崎隆之九段。
ファンから「山崎ワールド」と称される予測不能な将棋は、完璧な精度を誇る藤井将棋とどうぶつかり合うのか。
山崎の混沌とした盤面作りは、やがて藤井の玉に絶体絶命の危機を突きつけ、プロの常識をも超えた一手を生み出すこととなりました。
天才の精密さと異端の創造性が激突したこの一局は、プロの解説者すら絶句させる瞬間が連続する「名局」となりました。
本記事では、この激闘の中から特に驚愕すべき3つの局面を厳選し、その真相に迫ります。
1.山崎九段が仕掛けた「山崎ワールド」全開の序盤戦
山崎九段は、本来「居飛車党」として知られる棋士です。
しかし、この大一番で彼が選んだのは、意表を突く「四間飛車」。
そこから前例のない力戦系の将棋へと変化し、対局は序盤から早くも未知の領域へ突入しました。
解説者たちが「山崎ワールドが全開」と評する中、その独創性を象徴したのが「7四銀」という一手。

通常、こうした銀の活用は、玉を美濃囲いに収めてから仕掛けるのが定跡です。
しかし山崎九段は、玉の囲いもそこそこに銀を繰り出すことで、定跡を避け、即座に乱戦へと引きずり込んだのです。
常識的な駒組みから逸脱したこの手に、本局の立会人である長沼八段も思わずこう漏らしました。
『7四銀 これは読めないな』
相手の読み筋を外し、自らが得意とする複雑な戦場を作り出す。
山崎九段の挑戦的な序盤戦術が、この歴史的な名局の幕開けを告げたのです。
2.解説者が「絶対にない」と断言した、藤井聡太の『ありえない一手』
本局最大の見せ場は、両者ともに1手60秒未満で指さなければならない「秒読み」に追われた緊迫の終盤戦で訪れました。
山崎九段が藤井玉の喉元に突きつけた、カミソリのような一手「9七歩」。

絶体絶命に見えるこの攻めに対し、ABEMAで解説を務めていた高見泰地七段は、
玉の守りの銀でその歩を取る「9七同銀上」という手について、
「これだけは絶対にない」と断言しました。
プロの目から見ても、玉の守りを自ら剥がすこの手は、敗着にしか見えなかったからです。
しかし、次の瞬間。藤井聡太が指した手は、まさにその「ありえない」はずの「9七同銀上」でした。
これには解説の高見七段も言葉を失い、驚きと称賛の入り混じった様子でこう語りました。
『いや そういうものなんですか。え これだけは絶対ないという風に言っていたんですが、え これを藤井が指していますのでちょっと恥ずかしいです』
常識的には悪手に見えたこの一手こそが、実はAIが示す最善手でした。
極限のプレッシャーの中、人間の感覚を超えた最善の一手を見つけ出す。
藤井聡太の異次元の読みの深さが、プロ棋士の常識をも覆した瞬間でした。
3.攻めさせて駒を得る?— 完璧すぎた藤井流フィニッシュワーク
一見、自らの王の守りを剥がす危険な一手に見えた9七同銀上。
しかし、それこそが山崎九段の攻めを呼び込み、カウンターに必要な駒を手に入れるための、藤井六冠の深遠な計算の始まりだったのです。
解説者たちがリアルタイムで解読していったその戦略とは、
「山崎九段に攻めさせることで、カウンターに必要な香車を手に入れる」という、恐るべきものでした。
事実、藤井六冠は山崎九段の猛攻を受けきったことで、反撃の切り札となる香車を入手します。
手に入れた駒を使い、藤井六冠は鮮やかな終盤の寄せを披露します。
自陣に打ち込んだ「5四香」から始まる一連の攻撃は、金銀4枚に守られているはずの後手玉を瞬く間に無力化し、完璧な「詰めろ」をかけました。

その一方で、あれだけ攻め立てられた藤井玉は、今や「Z」(絶対詰まない)と呼ばれる鉄壁の状態を維持していたのです。
このコントラストこそ、藤井将棋の真骨頂でした。
そして127手目、とどめの「5三角」が放たれると、山崎九段は投了。
攻防一体の完璧なフィニッシュワークが、激闘に終止符を打ちました。
ランチ【関西将棋会館:高槻】
| 藤井聡太竜王名人のランチ | 山崎隆之九段のランチ |
| 金の塩ラーメン味玉入り【中村商店】 | アジフライ弁当【+Home】 |
| 素材の良さを極限まで引き出した「研ぎ澄まされた一杯」。 対局中の集中力を削がず、かつ活力を与えてくれる、 まさに王者にふさわしい一品ですね。 「かおる」も食べたい | 家に帰ってきたような安心感を与えるお弁当。 山崎九段の独創的な棋風を支えるのは、 こうした丁寧で誠実な手作りの味わいなのかもしれません。 「かおる」も食べたい |
